2016年8月8日月曜日
Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その3)
Kindle Kids' Book Creatorを使用する上での注意点・問題点
Kindle Kids' Book Creatorはシンプルなツールですので、お世辞にも多機能とは言えません。
よって出来ないこともいろいろとあります。
実際に使用してみて、特に感じた注意点・問題点をまとめてみました。
使用される方によっては致命的な問題になるかもしれません。
1:左綴じの本しか作成できない
Kindle Kids' Book Creatorは左綴じの本しか作成できません。
従って縦書きの本は基本的に作成できません。
個人的にはこれが一番の問題点だと思います。
Kindle Comic Creatorという漫画作成用のツールもAmazonが提供しており、こちらは右綴じの本も作成できますが、このツールは画像サイズが長辺方向で最大1280pixelという制限があります。
Kindle Comic Creatorは、ここから入手できます。
2:画像サイズは長辺方向で最大1920pixel
Kindle Kids' Book Creatorの画像サイズには制限があり、長辺方向で最大1920pixelです。
それより大きなサイズの画像も読み込めますが、出力時に1920pixelにリサイズされます。
ちなみに1920pixel未満の画像を読み込んだ場合は、そのままのサイズで出力されます。
最大1920pixelですので、高精細なイラスト集等の作成には向いていません。
3:作成された絵本は画像の拡大縮小ができない
Kindle Kids' Book Creatorで作成した絵本の画像は読むときに拡大縮小ができません。
文字が小さい絵本や、「ウォーリーを探せ」の様に細かいところをチェックさせる絵本の作成には向きません。
スマートフォンの様に画面が小さいデバイスでも拡大せずに読めるように、絵本を作成する必要があります。
4:mobi形式のファイルしか出力できない
Kindle Kids' Book Creatorで作成された絵本(電子書籍)のフォーマットはmobi形式になります。
Kindleはもちろんmobi形式に対応しています。
しかしながら一般的な電子書籍のフォーマットはePub形式です。
基本的に他の電子書籍ストア(楽天kobo等)はmobi形式のファイルには対応していないため、絵本をePub形式に変換する必要があります。
変換する手段はいろいろとありますが、Kindle以外の電子書籍ストアで販売する場合は、ひと手間かかることになります。
5:プレビュワーにいろいろと不具合がある
これはKindle Kids' Book CreatorではなくてKindle Previewerの問題なのですが、プレビューが正しく表示できなことがあるため、作成した絵本の動作確認に手間がかかります。
どのような手間がかかるかは長くなるので別記事で説明したいと思います。
この記事に掲載した問題点の他にも、細かい問題点があります。
絵本を作成してみたいと思っている方は、仮の画像を用意してKindle Kids' Book Creatorを実際に使用してみて、自分の作りたい絵本が作成できるかどうか予め確認しておいた方が良いと思います。
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