2016年8月26日金曜日

おすすめ絵本 うずらのうーちゃんの話


うずらのうーちゃんの話 (ランドセルブックス)

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タイトル: うずらのうーちゃんの話
作: かつやかおり

私が読んだ絵本の中から、おすすめのものを紹介していきます。
月1~2冊位のペースで紹介できればと思っています。

紹介する第1冊目となる本は 「うずらのうーちゃんの話」 です。

絵本の内容ですが、主人公の男の子が幼稚園からもらってきたうずらを育てる話です。うずらの名前は、うずら野うーちゃん。

うずらの細かい行動が良く観察されています。話にリアリティがあるので実話なのかもしれません。
主人公とうーちゃんの関係も良い感じです。うずらなので犬や猫のように人になつく訳ではなく、うーちゃんが勝手に動き回って、それに主人公が振り回されつつも見守っているような感じです。

絵も特徴的で、基本的に赤一色で描かれています。赤を印象的に使用しているシーンもあり、感心されられます。
キャラクターはほどほどのデフォルメ具合で、ゆるきゃらみたいなあざといデザインではないところが逆に良いです。

この本を読むと、思わずうずらを飼いたくなってしまいます。この本の最大の欠点かもしれません。(もちろん冗談ですよ。)
うずらは鳴き声が結構うるさいので、飼うのは大変らしいです。

2016年8月17日水曜日

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その6)


絵本の画像サイズに関して

絵本を作成するにあたり、絵の画像サイズ(pixel数)を決めなければなりません。
いろいろな考え方があると思いますが、個人的には 1920 x 1080 pixelが良いのではないかと思います。
(私が作成した”やまだ どうぶつ おんがくたい”もこの画像サイズにしています。)
もちろん紙の絵本と併売する場合は、縦横比は紙の絵本の縦横比で決まってしまいますが。

この画像サイズが良いと思う理由を以下の通りです。

まず、Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その3)にも記載しましたが、Kindle Kids' Book Creatorの画像サイズは、長辺方向で最大1920pixelです。
これより小さい画像にすることはもちろん可能ですが、スマートフォン、タブレット、PCにおいて高解像度化が進んでいますので、画像サイズはなるべく大きくすべきだと思います。

短辺方向を1080pixelにする理由は、縦横比(アスペクト比)は16:9が良いと思うからです。
理由は2つあります。
1つはスマートフォンのディスプレイの縦横比は16:9のものが多いことです。電子書籍を読む端末で最もディスプレイが小さいのはスマートフォンだと思いますので、スマートフォンで読むときになるべく画像が大きく(余白が小さく)なるようにすべきだと思います。
もう1つは、大画面テレビやプロジェクターに出力する際に都合が良いことです。テレビは基本的に縦横比は16:9ですし、プロジェクターも16:9のものが多いです。
個人的に電子書籍の絵本のメリットとして、大画面テレビ等に出力して大人数の子供に対して絵本の読み聞かせをできることがあると考えています。


表紙(カバー)の画像サイズについて

Kindle Direct Publishingで本の出版を行う際には表紙(カバー)の画像を用意する必要があります。
この表紙の画像が、Amazonの商品ページに表示されたり、Kindleで購入(ダウンロード)した際にライブラリの画面に表示されたりします。

Kindle Direct Publishingのヘルプトピックによると、表紙のサイズには以下の様な規定があります。
・推奨される縦横比は8:5。
・短辺625ピクセル以上、長辺1000ピクセル以上。
・画像の品質を最高にする場合は、長辺を2560ピクセルにする。
その他の細かい規定はここを参照してください。

これらを踏まえて、私が作成した”やまだ どうぶつ おんがくたい”の表紙の画像サイズは2276 x 2560 pixelになっています。

まず推奨される縦横比ですが、これにはこだわる必要は無いと思います。実際Amazonを見ても、この縦横比になっていない本は非常に多いです。
ただし推奨される縦横比から外れると、Kindleのライブラリ上で表示されるサイズが小さくなってしまいます。横長の表紙はあまり良くないかもしれません。
絵本の中身に対して、縦横比がかけ離れていると少々違和感があると思いましたので、”やまだ どうぶつ おんがくたい”では縦横比を16:9の半分の8:9にしました。
見開きの半分ということで、紙の本の表紙の感覚です。
そして長辺方向を2560pixelにした結果、画像サイズは2276 x 2560 pixelとなりました。ただ、正直ここまで高解像度にする必要はなかったようにも感じています。

表紙の画像サイズは本の中身の画像サイズに比べればそれ程重要とは思えませんので、あまり極端なサイズにしなければ何でも良いのではないでしょうか。

2016年8月12日金曜日

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その5)


作成した絵本の動作確認方法(その2 Fire, Android, iOS 編)

前回に引き続き、作成した絵本(mobiファイル)の動作確認方法を説明いたします。


○Fire及びAndroid端末での動作確認方法

まずは、Fire及びAndroid端末での動作確認方法を説明します。
この2つは同じ方法で動作確認可能です。

Android端末の場合は、事前にKindle for Androidをインストールしてください。

Fire及びKindle for AndroidをインストールしたAndroid端末には、専用のEメールアドレスが割り振られます。このメールアドレスにmobiファイルを添付してEメールを送信すると、端末上でそのmobiファイルが読めるようになります。

Eメールアドレスの調べ方を説明します。

まずはAmazonのサイトに行きます。
サインイン後、アカウントサービスのページに移動してください。
アカウントサービスの右側にある、”コンテンツと端末の管理”をクリックします。


コンテンツと端末の管理のページの一番右にある”設定”のタブをクリックします。
この設定タブの中央あたりに”パーソナル・ドキュメント設定”という項目があり、ここにEメールアドレスが表示されています。


Kindle 及び Androidの端末はこのEメールアドレスに、mobiファイルを添付してEメールを送信することで、それぞれの端末のKindleでmobiファイルが読めるようになります。
送信するEメールの件名および本文は空で問題ありません。




○iOS端末の動作確認方法

次にiOS端末の動作確認方法を説明します。

まずはiOS端末にKindleアプリをインストールしてください。

iOSのKindleではmobiファイルは開けません。まずはmobiファイルをazkファイルに変換する必要があります。

変換方法を説明します。

Kindle Previewerを立ち上げます。
右下にある”設定”の”デフォルトのデバイスモードを設定”でiPhone用Kindle もしくはiPad用Kindleを選択します。
この設定をファイルを読み込む前に必ず実施してください。ファイルを開いた後にデバイスを選択するとKindle Previewerが落ちます。
(尚、Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その5)で、プレビュー時に"Kindle for iOS"を選択するとPreviewerが落ちると説明しましたが、PreviewerのデフォルトをiPhone用KindleもしくはiPad用Kindleにしておけば、今回の説明と同じ挙動になります。ですのでKindle Previewerのデフォルトのデバイスモードは常に、iPhone用Kindle もしくはiPad用Kindleにしておくことをお勧めします。)


ファイル→本を開くでazkファイルに変換したいmobiファイルを開きます。


しばらく待つと、次のようなメッセージが表示されazkファイルが生成されます。
(azkファイルが生成されるだけで、プレビューは表示されません。)


無事、azkファイルが生成されました。



このazkファイルをiOS端末に持っていけば、iOS端末上のKindleで読めるようになります。
しかしiOS端末はFireやAndroid端末のようにEメールで送信することはできません。
ではどうやってiOS端末に持っていくかというと、iTunesを経由して転送します。


iOS端末とPCをUSBで接続します。
デフォルトの設定であればiTunesが自動的に立ち上がります。立ち上がらない設定にしている場合は手動で立ち上げてください。
左上にある端末のアイコンをクリックします。


Appを選択し、一番下までスクロールさせて、ファイル共有の項目でKindleを選択します。
Kindleの書類の欄に、転送したいazkファイルをドロップする、もしくは"ファイルを追加”からazkファイルを追加すると、iOSデバイス上のKindleで本が読めるようになります。


尚、転送するazkファイルですが、ファイル名に全角文字が含まれているとKindle上で本が開けなくなるようです。Kindleが固まってしまうので、Kindleアプリを削除して再インストールする羽目になります。注意してください。
このブログでは、分かりやすいように絵本のファイル名にはタイトルの”やまだ どうぶつ おんがくたい”を付けているのですが、iTunesでの転送の際はファイル名を変更しています。
尚、出版時にKindle direct publishingに本のファイルをアップロードする際も、ファイル名に全角文字は使用できませんので、普段からファイル名は英数字のみにしておいた方が良いと思います。


長くなりましたが、絵本(mobiファイル)の実デバイス上での動作確認の説明は以上になります。

2016年8月10日水曜日

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その4)


作成した絵本の動作確認方法(その1 PC編)

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その3)の最後の方で、”作成した絵本の動作確認には手間がかかる”と説明いたしました。

今回はその動作確認の方法に関して説明したいと思います。

動作確認に手間がかかる最大の原因はKindle Previewerの動作に問題があるためです。


さてKindle Kids' Book Creatorで絵本が一応完成したとします。
今回も私が作成した絵本”やまだ どうぶつ おんがくたい”を例にしています。

Kindle Kids' Book Creatorのメニューから、”本のプレビュー”→”本のプレビューを作成”を選択すると、Kindle Previewerが起動します。


どのデバイスのプレビューで立ち上がるかは、Kindle Previewerの設定によります。
Fire HDをデフォルトにしている場合はこのようなプレビューになります。


注目していただきたいのはスクロールバーです。右下の部分を見ればわかるように画像全体が表示されておらず、一部切れています。

実際にFire HDで見ると、この絵本は全画面が表示されます。つまり Kindle Previewerでは、実際のデバイスの表示を正確に再現していません。

ではFire以外の別のデバイスのプレビューを見てみましょう。
メニューのデバイスから他のデバイスのプレビューを選択できます。


このメニューを見ていただくと分かるように、このKindle Previewerは"Kindle for PC"および"Kindle for Android"のプレビューには対応していません。つまりPCおよびAndroidのプレビューはそもそもできません。

それだけではありません。このデバイスの項目で"Kindle for iOS"を選択するとKindle Previewerが
落ちてしまいます。

つまりKindle Previewerでは、まともなプレビューは一切できません。
ちなみに、この記事を書いている時点でのKindle Previewerのバージョンは2.94です。
今後バージョンアップして問題が改善することを期待します。


Kindle Previewerでまともにプレビューができないといっても、作成した絵本を動作確認もせずに
出版するのは、さすがに問題があります。
そこで出来上がったmobi形式のファイルを、実デバイスで見る方法を紹介したいと思います。



まずは一番簡単なPCで動作確認する方法です。

Kindle for PCが必要ですので、インストールしてください。Kindle for PCはここここで入手できます。
インストールするとドキュメントの下に"My Kindle Content"というフォルダーが出来ます。Kindle ストアで本を購入するとこのフォルダーの下に本のファイルがダウンロードされます。

さて、自分が作成した絵本”mobiファイル"の動作確認方法ですが、

1. ”My Kindle Content”にmobiファイルをコピーします。


2. Kindle for PCを立ち上げます。すると"My Kindle Content"に置いたmobiファイルの本が表示されます。


3. 本をダブルクリックして、実際に読んでみましょう。


これでKindle for PC上で自分が作成した絵本(mobiファイル)の確認ができます。

Fire, Andoroid, iOS端末での動作確認方法は長くなるので、次回説明致します。


2016年8月8日月曜日

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その3)


Kindle Kids' Book Creatorを使用する上での注意点・問題点

Kindle Kids' Book Creatorはシンプルなツールですので、お世辞にも多機能とは言えません。
よって出来ないこともいろいろとあります。
実際に使用してみて、特に感じた注意点・問題点をまとめてみました。
使用される方によっては致命的な問題になるかもしれません。



1:左綴じの本しか作成できない

Kindle Kids' Book Creatorは左綴じの本しか作成できません。
従って縦書きの本は基本的に作成できません。
個人的にはこれが一番の問題点だと思います。

Kindle Comic Creatorという漫画作成用のツールもAmazonが提供しており、こちらは右綴じの本も作成できますが、このツールは画像サイズが長辺方向で最大1280pixelという制限があります。
Kindle Comic Creatorは、ここから入手できます。



2:画像サイズは長辺方向で最大1920pixel

Kindle Kids' Book Creatorの画像サイズには制限があり、長辺方向で最大1920pixelです。
それより大きなサイズの画像も読み込めますが、出力時に1920pixelにリサイズされます。
ちなみに1920pixel未満の画像を読み込んだ場合は、そのままのサイズで出力されます。
最大1920pixelですので、高精細なイラスト集等の作成には向いていません。



3:作成された絵本は画像の拡大縮小ができない

Kindle Kids' Book Creatorで作成した絵本の画像は読むときに拡大縮小ができません。
文字が小さい絵本や、「ウォーリーを探せ」の様に細かいところをチェックさせる絵本の作成には向きません。
スマートフォンの様に画面が小さいデバイスでも拡大せずに読めるように、絵本を作成する必要があります。



4:mobi形式のファイルしか出力できない

Kindle Kids' Book Creatorで作成された絵本(電子書籍)のフォーマットはmobi形式になります。
Kindleはもちろんmobi形式に対応しています。
しかしながら一般的な電子書籍のフォーマットはePub形式です。
基本的に他の電子書籍ストア(楽天kobo等)はmobi形式のファイルには対応していないため、絵本をePub形式に変換する必要があります。
変換する手段はいろいろとありますが、Kindle以外の電子書籍ストアで販売する場合は、ひと手間かかることになります。



5:プレビュワーにいろいろと不具合がある

これはKindle Kids' Book CreatorではなくてKindle Previewerの問題なのですが、プレビューが正しく表示できなことがあるため、作成した絵本の動作確認に手間がかかります。
どのような手間がかかるかは長くなるので別記事で説明したいと思います。



この記事に掲載した問題点の他にも、細かい問題点があります。
絵本を作成してみたいと思っている方は、仮の画像を用意してKindle Kids' Book Creatorを実際に使用してみて、自分の作りたい絵本が作成できるかどうか予め確認しておいた方が良いと思います。

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その2)


Kindle Kids' Book Creatorの入手先について

その1の記事中にも入手先をリンクしてありますが、ここでもう少し詳しく説明したいと思います。
AmazonやKindle Direct Publishingのホームページの構造を理解する手助けにもなると思いますので。

まずはAmazonのページへ行きましょう。
そして一番下までスクロールさせます。
すると以下の様になっていますので、ここにある”Amazonで出版”をクリックします。


Kindle Direct Publishingのページに行きます。


文書の最後の方にある”手順”をクリックします。


Kindle Direct Publishingのヘルプトピックのページに行きます。
初めてKindleで本を出版される方は、一通りこのトピックを読んでおきましょう。


さてKindle Kids' Book Creatorの入手先ですが、左側のヘルプトピック一覧中の"絵本の出版"をクリックすると"Kindle Kids' Book Creator"という項目が現れますのでここをクリックします。


これでKindle Kids' Book Creatorを入手できるページに行けます。


またKindle Kids' Book Creatorの2つ下にある”KDPツールとリソース”をクリックすると、Amazonが提供しているツール一覧のページに行けます。
他にも必要なツールがあればここで入手しておきましょう。


Kindle Kids' Book Creatorの入手先に関する説明は以上です。

本文中にも簡単に触れましたが、入手先のKindle Direct Publishingのページには、Kindleストアで本を出版する上で必要な情報が詰まっていますので、本を出版する方は一通り目を通すことをお勧めします。

2016年8月5日金曜日

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その1)


絵本作成の基本的な流れ

自分で絵本を制作・販売してみたいと思っている方もいらっしゃると思います。
私もその一人です。

今は電子書籍による販売という手段があるため、個人で本を販売するハードルはかなり下がりましたが、どうやって電子書籍を作成するかという問題があります。
Amazonから、Kindle Kids' Book Creatorという簡単に電子書籍の絵本を作成するツールが提供されていることを知り、これを使用して絵本を作成・出版してみました。

私が実際に作成した絵本(やまだ どうぶつ おんがくたい)を例に、このKindle Kids' Book Creatorの使って絵本を作る大まかな流れを説明したいと思います。
ちなみに、この本です。

まずKindle Kids' Book Creatorの入手先はここです。

このKindle Kids' Book Creatorですが、簡単に説明するとJPEG等の画像ファイルをくっつけて一冊の絵本を作成するツールです。
ですので絵本を作成するには、絵本の内容となる画像をあらかじめ作成しておく必要があります。(当たり前ですが。)


では使い方を説明していきます。
Kindle Kids' Book Creator を起動すると以下の画面が表示されます。


”新しい児童書を作成”をクリックします。


作成方法の簡単な説明があります。ここで”続行”をクリックします。


本の情報や保存先等を入力します。
本の言語で日本語は選択できないのでEnglishにします。
”続行”をクリックします。


本のレイアウトを選択します。
今回の本は、横向きで一度に1つの画像を配置なので、これを選択します。


”続行”をクリックします。


カバー(表紙)の画像をインポートします。今回は画像ファイルから絵本を作成しますので、下を選択後、カバー用の画像ファイルを選択します。
先ほどレイアウトで横向きを選択しましたが、カバーは横向きでなくても大丈夫です。
”ページの追加を開始”をクリックします。


ページを読み込みます。0001.jpg~0031.jpgが絵本の中身になりますのでこれを選択します。1ページずつ読み込んでいくこともできますが、ここでまとめて読み込んだ方が楽です。
読み込み終わると次の画面が表示されます。


単に画像ファイルをくっつけて絵本にする場合は、ここで"ファイル→出版用に保存"で絵本が作成できます。


この"やまだ どうぶつ おんがくたい.mobi"が絵本(電子書籍)のファイルになります。
このファイルをAmazonに提出すれば、Kindleストアで本を出版できます。
これであなたも絵本作家になれますね。


今回はKindle Kid's Book Creatorを使用した、大まかな絵本の作成法を説明いたしました。
次回以降、Kindle Kid's Book Creatorの細かい点や使用した感想等を書いていきたいと思います。