2016年8月10日水曜日

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その4)


作成した絵本の動作確認方法(その1 PC編)

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その3)の最後の方で、”作成した絵本の動作確認には手間がかかる”と説明いたしました。

今回はその動作確認の方法に関して説明したいと思います。

動作確認に手間がかかる最大の原因はKindle Previewerの動作に問題があるためです。


さてKindle Kids' Book Creatorで絵本が一応完成したとします。
今回も私が作成した絵本”やまだ どうぶつ おんがくたい”を例にしています。

Kindle Kids' Book Creatorのメニューから、”本のプレビュー”→”本のプレビューを作成”を選択すると、Kindle Previewerが起動します。


どのデバイスのプレビューで立ち上がるかは、Kindle Previewerの設定によります。
Fire HDをデフォルトにしている場合はこのようなプレビューになります。


注目していただきたいのはスクロールバーです。右下の部分を見ればわかるように画像全体が表示されておらず、一部切れています。

実際にFire HDで見ると、この絵本は全画面が表示されます。つまり Kindle Previewerでは、実際のデバイスの表示を正確に再現していません。

ではFire以外の別のデバイスのプレビューを見てみましょう。
メニューのデバイスから他のデバイスのプレビューを選択できます。


このメニューを見ていただくと分かるように、このKindle Previewerは"Kindle for PC"および"Kindle for Android"のプレビューには対応していません。つまりPCおよびAndroidのプレビューはそもそもできません。

それだけではありません。このデバイスの項目で"Kindle for iOS"を選択するとKindle Previewerが
落ちてしまいます。

つまりKindle Previewerでは、まともなプレビューは一切できません。
ちなみに、この記事を書いている時点でのKindle Previewerのバージョンは2.94です。
今後バージョンアップして問題が改善することを期待します。


Kindle Previewerでまともにプレビューができないといっても、作成した絵本を動作確認もせずに
出版するのは、さすがに問題があります。
そこで出来上がったmobi形式のファイルを、実デバイスで見る方法を紹介したいと思います。



まずは一番簡単なPCで動作確認する方法です。

Kindle for PCが必要ですので、インストールしてください。Kindle for PCはここかここで入手できます。
インストールするとドキュメントの下に"My Kindle Content"というフォルダーが出来ます。Kindle ストアで本を購入するとこのフォルダーの下に本のファイルがダウンロードされます。

さて、自分が作成した絵本”mobiファイル"の動作確認方法ですが、

1. ”My Kindle Content”にmobiファイルをコピーします。


2. Kindle for PCを立ち上げます。すると"My Kindle Content"に置いたmobiファイルの本が表示されます。


3. 本をダブルクリックして、実際に読んでみましょう。


これでKindle for PC上で自分が作成した絵本(mobiファイル)の確認ができます。

Fire, Andoroid, iOS端末での動作確認方法は長くなるので、次回説明致します。


2016年8月8日月曜日

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その3)


Kindle Kids' Book Creatorを使用する上での注意点・問題点

Kindle Kids' Book Creatorはシンプルなツールですので、お世辞にも多機能とは言えません。
よって出来ないこともいろいろとあります。
実際に使用してみて、特に感じた注意点・問題点をまとめてみました。
使用される方によっては致命的な問題になるかもしれません。



1:左綴じの本しか作成できない

Kindle Kids' Book Creatorは左綴じの本しか作成できません。
従って縦書きの本は基本的に作成できません。
個人的にはこれが一番の問題点だと思います。

Kindle Comic Creatorという漫画作成用のツールもAmazonが提供しており、こちらは右綴じの本も作成できますが、このツールは画像サイズが長辺方向で最大1280pixelという制限があります。
Kindle Comic Creatorは、ここから入手できます。



2:画像サイズは長辺方向で最大1920pixel

Kindle Kids' Book Creatorの画像サイズには制限があり、長辺方向で最大1920pixelです。
それより大きなサイズの画像も読み込めますが、出力時に1920pixelにリサイズされます。
ちなみに1920pixel未満の画像を読み込んだ場合は、そのままのサイズで出力されます。
最大1920pixelですので、高精細なイラスト集等の作成には向いていません。



3:作成された絵本は画像の拡大縮小ができない

Kindle Kids' Book Creatorで作成した絵本の画像は読むときに拡大縮小ができません。
文字が小さい絵本や、「ウォーリーを探せ」の様に細かいところをチェックさせる絵本の作成には向きません。
スマートフォンの様に画面が小さいデバイスでも拡大せずに読めるように、絵本を作成する必要があります。



4:mobi形式のファイルしか出力できない

Kindle Kids' Book Creatorで作成された絵本(電子書籍)のフォーマットはmobi形式になります。
Kindleはもちろんmobi形式に対応しています。
しかしながら一般的な電子書籍のフォーマットはePub形式です。
基本的に他の電子書籍ストア(楽天kobo等)はmobi形式のファイルには対応していないため、絵本をePub形式に変換する必要があります。
変換する手段はいろいろとありますが、Kindle以外の電子書籍ストアで販売する場合は、ひと手間かかることになります。



5:プレビュワーにいろいろと不具合がある

これはKindle Kids' Book CreatorではなくてKindle Previewerの問題なのですが、プレビューが正しく表示できなことがあるため、作成した絵本の動作確認に手間がかかります。
どのような手間がかかるかは長くなるので別記事で説明したいと思います。



この記事に掲載した問題点の他にも、細かい問題点があります。
絵本を作成してみたいと思っている方は、仮の画像を用意してKindle Kids' Book Creatorを実際に使用してみて、自分の作りたい絵本が作成できるかどうか予め確認しておいた方が良いと思います。

Kindle Kids' Book Creatorで絵本を作る(その2)


Kindle Kids' Book Creatorの入手先について

その1の記事中にも入手先をリンクしてありますが、ここでもう少し詳しく説明したいと思います。
AmazonやKindle Direct Publishingのホームページの構造を理解する手助けにもなると思いますので。

まずはAmazonのページへ行きましょう。
そして一番下までスクロールさせます。
すると以下の様になっていますので、ここにある”Amazonで出版”をクリックします。


Kindle Direct Publishingのページに行きます。


文書の最後の方にある”手順”をクリックします。


Kindle Direct Publishingのヘルプトピックのページに行きます。
初めてKindleで本を出版される方は、一通りこのトピックを読んでおきましょう。


さてKindle Kids' Book Creatorの入手先ですが、左側のヘルプトピック一覧中の"絵本の出版"をクリックすると"Kindle Kids' Book Creator"という項目が現れますのでここをクリックします。


これでKindle Kids' Book Creatorを入手できるページに行けます。


またKindle Kids' Book Creatorの2つ下にある”KDPツールとリソース”をクリックすると、Amazonが提供しているツール一覧のページに行けます。
他にも必要なツールがあればここで入手しておきましょう。


Kindle Kids' Book Creatorの入手先に関する説明は以上です。

本文中にも簡単に触れましたが、入手先のKindle Direct Publishingのページには、Kindleストアで本を出版する上で必要な情報が詰まっていますので、本を出版する方は一通り目を通すことをお勧めします。