2017年6月19日月曜日
絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その12
絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第12回です。
今回は、絵本に使用した漢字について書いていこうと思います。
絵本1作目の「やまだ どうぶつ おんがくたい」では、幼児を主な読者に想定しましたので、ひらがなとカタカナのみを使用しました。
「魔女ルルラに出会った日」は、もう少し対象年齢を上げて小学生も読者として想定しています。そこで文章に漢字も使用することにしました。漢字を使用することで表現の幅が広がりますし、文章が読みやすくなるという利点もあります。ひらがなとカタカナのみの文章は、特に大人にとっては読みずらいですよね。
もちろん絵本ですので年齢が低い子どもが読むことも想定して、全ての漢字にルビを振ることにしました。
漢字を使用するにあたり、どこまで難しい漢字を使用するかという問題があります。全ての漢字にルビを振るのであれば、どんなに難しい漢字を使用しても良いのではないかという考えもありますが、子どもが読む本にあまり難しい漢字を使用するのもどうかと思いましたで、今回は小学3年生までに習う漢字を使用することにしました。
理由は以下の2点です。
1.小学校高学年の子が絵本を読むことは少ないと思うので、高学年の子しか読めない漢字は使用するのは、実際の絵本の読者の年齢を考えると適切とは思えない。
2.小学校2年生までに習う漢字にしてしまうと、使用できる漢字が少なすぎて結局ひらがなが多くなってしまう。
ということで、小学校3年生までに習う漢字を使用するのが、良い落としどころだと思った次第です。
ただ、一つ例外の文字があります。タイトルにも使用している「魔」です。
「魔」は中学生で習う文字なのですが、この文字を使用しないと「魔女」を「ま女」や「マジョ」と表記することになります。自分のイメージにこの表記は合わないので、この文字だけは使用することにしました。
マンガやゲームで「魔女」や「魔法」といった言葉は良く出てきますので「魔」という文字は書けないまでも、読むことはできるのではないかという判断です。
絵本の作成はイラストだけでなく、文章についてもいろいろと考える必要があります。難しくもあり、また面白いところでもあります。
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