2017年12月8日金曜日

おすすめ絵本 急行「北極号」

新品価格
¥1,620から
(2017/12/8 15:34時点)

タイトル: 急行「北極号」
絵と文: C・V・オールズバーグ
訳: 村上 春樹

もうすぐクリスマスということで、クリスマスに関係した絵本を紹介します。
今回紹介する絵本は”急行「北極号」”です。1986年にアメリカのコルデコット賞を受賞している絵本です。
そしてあの村上春樹さんが翻訳を担当されています。

ストーリーは、クリスマス・イブの夜に主人公の男の子が急行「北極号」に乗って、北極にいるサンタクロースに会いに行きます。そこで、あるプレゼントをもらうのですが…、という内容です。

イラストはリアルタッチの絵で、美しく描かれています。その美しいイラストが、幻想的なストーリーを盛り上げます。

文章量が比較的多いので小さい子にはちょっと難しいかもしれませんが、全ての文字にふりがなが振ってありますので頑張れば読めると思います。




2017年11月6日月曜日

おすすめ絵本 月光公園

新品価格
¥1,886から
(2017/11/6 10:36時点)

タイトル: 月光公園
文: 宙野 素子
絵: 東 逸子

ある夜、どこからか声がして主人公の男の子が月光公園に招待されます。その月光公園での不思議な体験を描いた作品です。

この絵本の魅力は何と言っても東逸子さんのとても美しい絵です。月光公園の幻想的な雰囲気を見事に描いています。絵本ではなく画集としてみても楽しめると思います。

ストーリーは月光公園での不思議な体験の積み重ねで進んでいきます。じっくりと幻想的な雰囲気を楽しめます。

とにかく絵が素晴らしい絵本ですので、表紙を見て絵柄を気に入られた方であれば、読んで損はしない作品です。




2017年10月4日水曜日

おすすめ絵本 くじゃくのあおいはね

くじゃくのあおいはね

中古価格
¥3,900から
(2017/10/4 09:19時点)


タイトル: くじゃくのおあいはね
文: 海野 久美子
画: 寺門 孝之

森の中に一羽の美しいくじゃくがいました。からすやうさぎ等、他の動物がくじゃくの美しさをうらやましがるので、くじゃくは自分の羽を分けてあげます。そしてとうとう羽が全て無くなってしまいました。動物たちはくじゃくに羽を返そうとしますが、抜いた羽はもう戻りません。一体どうすればよいのでしょう…。というストーリーです。

くじゃくはもちろんのこと、全てのイラストが色鮮やかに美しく描かれている絵本です。全体的に動物が大きく描かれており、インパクトのある美しい絵で構成されています。

ストーリーは割とシンプルですが、心温まるラストシーンを含め面白いものになっています。

文章はひらがなとカタカナのみですので、小さいお子さんでも楽しめますし、大人が読んでも十分に面白い絵本です。

この絵本ですが、残念ながら出版元の新風舎が倒産してしまったため絶版のようです。amazonでもプレミアム価格になっています。




2017年9月5日火曜日

おすすめ絵本 ガストン

新品価格
¥1,728から
(2017/9/5 16:28時点)

タイトル: ガストン
文: ケリー・ディプッチオ
絵: クリスチャン・ロビンソン
訳: 木坂涼

プードルかあさんには4匹の子供がいます。名前はフィッフィ、フッフ、ウッラッラー、そしてガストン。でもなぜか4匹目のガストンだけ体が大きいのです。ある日、公園にプードルの家族が出かけると、ブルドッグの家族に出会います。ブルドッグにも4匹の子供がいるのですが、その中の1匹だけどう見てもプードル。「まさか…」というストーリーです。

ストーリー自体もかなり気になると思いますが、この絵本の魅力は何と言ってもかわいらしいイラストです。プードルとブルドッグがとてもかわいらしく、表情も生き生きと描かれているので、見ているだけで思わず笑顔になれます。

また文章も素晴らしい出来です。元の文章が良いのか、翻訳が上手いのかわかりませんが、リズム感がありとても読みやすい文章です。

かわいいイラストとリズム感のある文章が相まって、とても楽しい気分になれる絵本です。

ストーリーの最後のオチでも、にっこりできますよ。




2017年7月14日金曜日

おすすめ絵本 教会ねずみとのんきなねこ

新品価格
¥1,620から
(2017/7/14 09:44時点)

タイトル: 教会ねずみとのんきなねこ
作・絵: グレアム・オークリー
訳: 三原泉

イギリスの教会に住む、ねずみのアーサーとねこのサムソンの活躍を描いた絵本です。
ねこのサムソンが昼寝ばかりしているので、ねずみのアーサーは仲間が欲しくなり町からたくさんのねずみを呼び寄せます。みんなで楽しく暮らしていたのですが、ある日教会で事件が起きて…というストーリーです。
絵本としてはかなり凝ったストーリーになっています。そのストーリー自体も面白いのですが、所々に挿入されるユーモアがさらに面白い作品にしています。

絵は写実的ですが、ねずみが立って歩く等デフォルメも上手くされており非常に完成度が高いイラストです。

文書量も比較的多く、読み応えがる絵本です。ひらがなが多目なので若干読みずらい箇所があるのが難点と言えば難点です。タイトルもちょっと読みずらいですよね。





2017年6月30日金曜日

おすすめ絵本 亀井一成のどうぶつえん日記① チンパンジーのチェリー

中古価格
¥956から
(2017/6/30 15:43時点)

タイトル: 亀井一成のどうぶつえん日記① チンパンジーのチェリー
文: 亀井一成
絵: 福田岩緒

この絵本の作者である亀井一成さんは、神戸市立王子動物園の飼育技師・学芸員をされていた方です。亀井一成のどうぶつえん日記シリーズは、動物園で起きた実話を元にした絵本で、実話ならではの説得力があります。

この絵本の内容ですが、母親に育ててもらえないチンパンジーの赤ちゃんチェリーを主人公(亀井一成さん)が引き取り、まずは自宅で、後に動物園で育てていく話です。日本初のチンパンジーの人工飼育だったとのことです。この絵本を通してチンパンジーを育てる際の楽しさや苦労、そして何よりチンパンジーの可愛さが伝わってきます。やはり動物の赤ちゃんはかわいいですね。

イラストも見やすい絵柄で、小さい子供から大人まで楽しめる内容の絵本です。




2017年6月19日月曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その12


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第12回です。

今回は、絵本に使用した漢字について書いていこうと思います。

絵本1作目の「やまだ どうぶつ おんがくたい」では、幼児を主な読者に想定しましたので、ひらがなとカタカナのみを使用しました。
「魔女ルルラに出会った日」は、もう少し対象年齢を上げて小学生も読者として想定しています。そこで文章に漢字も使用することにしました。漢字を使用することで表現の幅が広がりますし、文章が読みやすくなるという利点もあります。ひらがなとカタカナのみの文章は、特に大人にとっては読みずらいですよね。
もちろん絵本ですので年齢が低い子どもが読むことも想定して、全ての漢字にルビを振ることにしました。

漢字を使用するにあたり、どこまで難しい漢字を使用するかという問題があります。全ての漢字にルビを振るのであれば、どんなに難しい漢字を使用しても良いのではないかという考えもありますが、子どもが読む本にあまり難しい漢字を使用するのもどうかと思いましたで、今回は小学3年生までに習う漢字を使用することにしました。
理由は以下の2点です。
1.小学校高学年の子が絵本を読むことは少ないと思うので、高学年の子しか読めない漢字は使用するのは、実際の絵本の読者の年齢を考えると適切とは思えない。
2.小学校2年生までに習う漢字にしてしまうと、使用できる漢字が少なすぎて結局ひらがなが多くなってしまう。
ということで、小学校3年生までに習う漢字を使用するのが、良い落としどころだと思った次第です。

ただ、一つ例外の文字があります。タイトルにも使用している「魔」です。
「魔」は中学生で習う文字なのですが、この文字を使用しないと「魔女」を「ま女」や「マジョ」と表記することになります。自分のイメージにこの表記は合わないので、この文字だけは使用することにしました。
マンガやゲームで「魔女」や「魔法」といった言葉は良く出てきますので「魔」という文字は書けないまでも、読むことはできるのではないかという判断です。

絵本の作成はイラストだけでなく、文章についてもいろいろと考える必要があります。難しくもあり、また面白いところでもあります。




2017年5月14日日曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その11


絵本「魔女ルルラに出会った日」ですが、ようやく完成いたしました。
現在、Amazon Kindleストアにて販売中です。
下の画像をクリックするとAmazonのページに飛びます。


ご興味のある方は、読んでいただけると幸いです。
価格は500円ですが、Kindle Unlimited対象商品ですので、Kindle Unlimitedに加入されていれば無料で読めます。

絵本の表紙はもともと白バックにする予定でしたが、子供向けの本なのでカラフルな方が良いかなと思いまして、空をイメージした青い背景にしました。

今後の絵本作成の参考になりますので、この本を読まれた方はAmazonでレビューしていただけると助かります。




2017年4月28日金曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その10


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第10回です。

久々の更新です。
絵本「魔女ルルラに出会った日」の進捗状況ですが、着色が大体終わりました。
後は細かい部分の修正、ページ毎の色のバランスの調整、文章の推敲といったところでしょうか。
完成まであと2週間位ですかね。

2ページ目の絵はこんな感じです。


「魔女ルルラに出会った日」は基本的には左側に文、右側に絵という構成になります。この絵の左側に文があり、全体で16:9の比率のページになっています。

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その4で、ページ数は23ページと書きましたが、説明不足を感じる箇所があったので、もう1ページ追加して本文は24ページになりました。
また奥付的なものも追加しました。
制作中にいろいろと直したいところが出てきて、なかなか完成しないですね。




2017年3月30日木曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その9


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第9回です。

現在絵本の着色を進めています。進捗は40%位です。
年度末はいろいろとすることがあって、思ったように作業が進まないですね。
当初の予定より大分遅れています。

1ページ目はこんな感じになりました。






2017年3月10日金曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その8


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第8回です。

絵本の制作状況ですが、色を塗り始めました。
とりあえず表紙はこんな感じです。


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その4 で紹介した表紙から、主線もちょっと修正しています。これだけ縮小されていると分からないと思いますが。

着色はCLIP STUDIO PAINT PROの透明水彩と濃い水彩という2つの筆を主に使って行っています。




2017年3月3日金曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その7


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第7回です。

絵本制作の進捗が遅れ気味でしたが、ようやく主線が描き終わりました。
これから色塗りを始めます。

絵本制作記その4で、主線はベクターラインで描いているとブログに書きましたが、キャラクターはベクター、背景はラスターにすることにしました。背景までベクターで描くと手間がかかりすぎるということもありますが、キャラクターと背景の描写方法を変えることでキャラクターを目立たせる狙いもあります。





2017年2月8日水曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その6


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第6回です。

今回は、登場するキャラクターの名前について解説したいと思います。
名前は思い付きという面もありますが、一応理由もあります。


主人公の男の子:ジョージ
今回の作品ですが、無国籍風といいますか日本とも外国ともとれるような作品にしたかったということがあり、日本にも(丈二、譲治等)海外にも(George)あるジョージという名前にしました。

魔女:ルルラ
魔女側のキャラクターの名前は、人間界には無いような響きの名前にするというコンセプトにしました。
魔女のルルラに関しては、不思議な響きでかつ楽しげな名前にしようということで全部ラ行にしました。ラ行には”ランラン”、”ルンルン”といったように楽しそうな響きのイメージがありますので。

ジョージの飼い猫:ミイ
人間側のキャラクターの名前は、魔女側とは逆になるべく普通の名前にしました。普通の方が魔女側のキャラクター名の奇妙さが際立つと思いましたので。そこでジョージの飼い猫の名前はミイにしました。

魔女のお供の猫:カリムカリム
ジョージの飼い猫の”ミイ”という名前で連想したのが、ピンクレディーでした。ピンクレディーは正しくはミーですけどね。ミーのパートナーと言えばケイ。ケイ → K → カリウム(元素記号:K) → カリム → 2回繰り返してカリムカリムになりました。なかなか不思議な響きで良いのではないでしょうか。

魔女のお供のコウモリ:ポーポー
このコウモリですがリンゴ好きという設定があり、リンゴ → アップル → アポ― → ポー → 2回繰り返してポーポーになりました。
リンゴ好きという設定はストーリーを練っている途中で生かせなくなってしまい、リンゴは絵本に登場しないのですが、面白い名前になったと思います。




2017年2月1日水曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その5


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第5回です。

今回は、絵本の1ページ目についてです。
まだ着色前ですが「魔女ルルラに出会った日」の1ページ目はこんな感じです。


なぜ、1ページ目にもタイトルを書いているのかと思った方もいるかもしれません。
これはKindleの仕様上、最初に本を開いたときに表紙ではなく1ページ目が表示されるためです。1ページ目からいきなり本編が始まると、ちょっと唐突な感じになってしまいます。ちなみに1ページ目が表示された状態で1ページ戻ると表紙が表示されます。
本によっては表紙と1ページ目を同一にしているものもありますが、2ページ連続で同じものが続くのはちょっと不自然な気もしますので、私は少々面倒ですが表紙と1ページ目を別々に描いています。
この辺りは作者の考え方によるので、どちらが正解とは言えないと思いますが。




2017年1月25日水曜日

絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記 その4


絵本「魔女ルルラに出会った日」制作記の第4回です。

現在の進捗状況ですが、下書きが終わって主線を描き始めました。
絵本のページ数は表紙を除いて23ページになりました。見開きが1ページになりますので、紙の本だと46ページに相当します。絵本としてはページ数は多めですね。前作の「やまだ どうぶつ おんがくたい」は31見開きだったのでもっと多かったのですが。ただ今作の「魔女ルルラに出会った日」の方が文章量は多いので、こちらの方が読み応えがあると思います。

まだ制作途中ですが主線を描いた表紙はこんな感じです。
「魔女ルルラに出会った日」はCLIP STUDIO PAINT PROというお絵描きソフトで絵を描いています。
主線はベクターラインのスプラインで描いています。ベクターラインは後から修正しやすいのが良いですね。3次ペジェとスプラインのどちらを使用するか迷いましたが、いろいろ試したところスプラインの方が描きやすかったので、今回はスプラインで描いてみることにしました。




2017年1月18日水曜日

おすすめ絵本 アストンの石

新品価格
¥1,512から
(2017/1/18 09:04時点)

タイトル: アストンの石
作: ロッタ・ゲッフェンブラード
訳: 菱木晃子

2004年のボニエ・カールセン社主催の絵本コンテストで1位になった作品です。

子犬のアストンが道で石を見つけます。アストンは石をかわいそうに思い、家に持ち帰ります。それから次々と石を持ち帰りはじめるアストンに両親が困ってしまうのですが…、というストーリーです。

この絵本の見どころは何と言っても最後のオチですね。思わずクスリと笑ってしまいます。

絵は独特のタッチで面白い描き方をしています。
キャラクターの目がクリクリしていて愛嬌がありますね。

ちょっと愉快な絵本が欲しい方におすすめです。




2017年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます


あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます


早いもので、ブログを始めて5カ月ほど経ちました。
スローペースな更新でしたが、一応年を越せるまで続けられました。
今後もできるだけ長く続けられるよう頑張っていきたいと思います。

今年は2冊目の絵本「魔女ルルラに出会った日」をなるべく早く完成させることが、とりあえずの目標ですね。今年度中には出版できるといいなあ。