Kindleストアを眺めていると電子書籍の絵本が少ないと感じます。
そこで実際どのくらい電子書籍の絵本があるのかAmazonで調べてみました。
カテゴリ 本:絵本・児童書:絵本 で調べると 73925冊。
カテゴリ Kindle本:絵本・児童書:絵本 で調べると 976冊。
電子書籍化されている、もしくは電子書籍版しかない絵本は976/73925= 1.32%です。
やはり少ないですね。
参考までに他のカテゴリでも調査してみました。
本:文学・評論:歴史・時代小説 は16886冊。
Kindle本:文学評論:歴史・時代小説 は1637冊。
歴史・時代小説の電子書籍化率は1637/16886= 9.69%です。
本:コミック・ラノベ・BL:少年コミック は60507冊。
Kindle本:コミック:少年コミック は24082冊。
少年コミックの電子書籍化率は24082/60507= 39.8%です。
やはり他のカテゴリと比較しても絵本の電子書籍化率は低いですね。
ちなみにコミックのカテゴリを見て分かる通り、Amazonではなぜか本とKindle本でカテゴリの分け方が異なっています。
また月刊MOE 2015年11月号に日本でミリオンセラーになった絵本全105冊が載っているのですが、これらのKindle版が存在するか調査したところ
「100万回生きたねこ」
「ベンジャミンバニーのおはなし」
「フロプシーのこどもたち」
「いつでも会える」
の4冊しかありませんでした。
(「 ピーターラビットのおはなし」という絵本は対訳版と呼ばれる英語と日本語の両方が記載されているものだけKindle版が存在します。これも含めるなら5冊です。)
いずれにせよ有名な絵本ですら、ほとんど電子書籍化されていない状況です。
絵本が電子書籍化されない理由としては、以下の2点が考えられると思います。
(1)絵本の主な読者である幼児は電子書籍を読める端末(スマートフォン、タブレット、PC)をほとんど持っていません。そもそも年齢が低すぎると操作できません。
(2)紙の絵本は大判のものが多いので、スマートフォン等画面の小さい端末では字が小さすぎて読みずらくなります。
(1)に関しては親が子に読み聞かせをする分には問題ないですし、(2)は画面が小さくても読める文字サイズにすれば解決します。
最初から電子書籍化を意識した良い絵本を作れば、ライバルが少ない分チャンスがあるような気もします。
電子書籍かどうかにかかわらず、売れる本を作ること自体がそもそも大変ですけどね。
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